名護市議の比嘉忍氏、沖縄県議選に出馬の意向 保守分裂の可能性

名護市議の比嘉忍氏(55)が、2024年の沖縄県議会け議員選挙に名護市区(定数2)から立候補する意向を固めたことが分かった。比嘉氏は本紙取材に「12年の市議の経験を生かし、名護市だけでなく北部全域の課題解決に取り組みたい」と話した。
比嘉氏は16日までに所属する市議会与党会派「礎之会」や関係者らに立候補の意思を伝えた。比嘉氏は取材に「県議として北部基幹病院整備の推進や、北部地域の子育て支援策の拡充に向け、県や国に働きかけたい」と意気込んだ。
比嘉氏は現在、自民党名護市支部の幹事長を務めている。これまでの県議選や市長選、知事選では、いずれも自民党の公認、推薦候補を支援してきた。
一方、現職で自民党公認の末松文信氏(75)は本紙取材に立候補する意向を示した。保守分裂となる可能性が出てきた。
また、「オール沖縄」勢力の立場の現職、山里将雄氏(66)も立候補に前向きな姿勢を示しており、三つどもえになる可能性がある。20年の選挙は末松、山里両氏だけが立候補し、無投票だった。
比嘉 忍氏(ひが・しのぶ)1967年6月25日生まれ。名護市大西出身。名護高校卒。2010年に名護市議会議員補欠選挙で初当選し、現在5期目。18~22年に「礎之会」の会長を務めた。
(北部報道部・西倉悟朗、政経部・山城響)

(写図説明)比嘉忍氏
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