「M1エイブラムス」の改造車両M1150 ABV「アサルト ブリーチャー」が突然ウクライナに登場 支援リストになかったのになぜ?

突然現れた特殊車両!
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が2023年11月3日にテレグラムに投稿した画像にM1「エイブラムス」の車体をベースに開発された戦闘工兵車のM1 ABV(アサルト ブリーチャー)が映っていたことで、同車両をウクライナ軍が受領していたことが明らかになりました。
「M1エイブラムス」の改造車両M1150 ABV「アサルト …の画像はこちら >>アメリカ陸軍のM1150 ABV(画像:アメリカ陸軍)。
この画像はゼレンスキー大統領が同国の軍関係の記念日である「ミサイル部隊と砲兵工兵部隊の日」の式典に出席した際に撮影した画像に映った車両になります。形状からM1 ABVのアメリカ陸軍仕様であるM1150 ABVであると、現地メディアでは伝えられています。
これまで、同車両の親戚ともいえるM1A1「エイブラムス」に関しては、供与されることが明らかとなっていましたが、M1150 ABVに関してはアメリカ国防総省などが発行した資料には記載されていませんでした。同車両は、既にウクライナに届けられていると噂の、M1A1「エイブラムス」よりも早く、そして突然に公式の場で姿を現したことになります。
なお、入手ルートに関しては、支援項目のなかの「地雷除去装置」の中に同車も入っていたのではと報じるメディアもあります。
M1150 ABVは、戦場に仕掛けられた地雷や即席爆破装置であるIEDなどの除去のために開発された車両で、ブルドーザーのブレードや、広範囲の爆発物を除去する地雷除去ライン装薬、地雷除去ラインランチャーなどを駆使し、後続部隊の安全を確保する車両です。今後は、ロシア軍が構築した広大な地雷原を除去する任務に使用される可能性が高いです。
※一部修正しました(11月9日11時35分)。