「マスコミがいると冗談一つ言えないですね」「この人たちがいなかったら面白い話ができる」
11月7日、森喜朗元首相(86)が出身地の石川県能美市内で行われた講演会に出席した。
各メディアによれば、加賀立国能美誕生1200年を記念したイベントで、地元の中学生約500人の前で主体性の大切さを語った森氏。しかし報道陣には退出を求めたといい、森氏は冒頭のように発言していたという。
森氏といえば’21年2月に、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」「女性は競争意識が強い」などの発言が“女性蔑視”だとして大炎上。当時就任していた東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長を、辞任する事態となった。
その後も森氏の“失言”は、たびたび波紋を呼ぶことに。昨年11月にも都内で開かれた日本維新の会・鈴木宗男参院議員(75)のパーティーで、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐって「プーチン大統領だけ批判され、ゼレンスキー大統領はまったく何も叱られないのはどういうことか」などと発言したと報じられた。
「森氏が“女性蔑視発言”を謝罪した記者会見では、質問を重ねる記者に対して『面白おかしくしたいから聞いてんだろ?』と凄む一幕もありました。中学生に向けた50分もの講演会を非公開にしたのは、マスコミによる“切り取り”を警戒しているものと見受けられます」(全国紙記者)
そんな“非公開トーク”が波紋を呼んでいる森氏だが、講演会で注目を集めていることがもうひとつーー。
各メディアが公開した写真や動画には、車いすに乗って講演に臨む森氏の姿が収められていたのだ。いっぽう笑顔で手を振っている写真もあり、元気な表情を見せていた。
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長を務めていた際、“女性蔑視発言”を謝罪した会見ではしっかりと立ったまま発言していた森氏。約2年の間で“激変”した姿に驚いた人もいたようで、ネット上では様々な声が上がっている。
《森さん車椅子?》《森さん車椅子になったか》《ビックリ! だいぶおじーちゃんになったね!》《車椅子に乗り活動するとは… 普通やらんでしょ、昭和の政治家の代表ですね》
「報道によれば、森氏が講演会に車いすで出席したのは腰のケガによるものだといいます。ただ花束贈呈の際は、立ち上がって受け取っていました。いっぽうで昨年7月に風呂場で倒れ、救急車で集中治療室に運ばれたこともあったそうです。直後には、車いすで移動する姿が目撃されていました。講演会で話せるほど気力はあるようですが、高齢であるため無理は禁物かもしれません」(前出・全国紙記者)
“口達者”は健在なようだが、くれぐれも健康には留意してもらいたい。