河野太郎デジタル相は15日、参議院特別委員会に出席し、2024年秋にマイナンバー健康保険証への完全移行が予定され、プラスチックカードなどの健康保険証を廃止する方針について「(延期などは)全く考えていない」と主張した。
社民党・福島みずほ氏は「22年9月には保険証を使いたいと望めば使えるという話だったのに、一体いつから話が変わったのか」と質疑した。
これに対して、河野氏は「関係閣僚での協議を経て、カードと保険証の一体化のメリットをいかに早期に発現させようということになった」と経緯を説明。続けて「政策の変更は必要に応じて行う。国会にも了承していただいている」と述べた。
答弁を受けても、福島氏は納得がいかない表情を浮かべ「大臣の一回の答弁で全部覆るなんておかしい」と批判した。
これまで、マイナンバーカードを巡っては、マイナ保険証に別人の情報をひもづけるミスや、公金受取口座の誤登録など問題が相次いで判明していた。