柏崎刈羽原発で薬物検査“陽性”反応の社員を防護区域内へ 検査結果を陰性と見誤り…【新潟】

東京電力は22日、柏崎刈羽原子力発電所で防護区域に入る際、抜き打ちで行っている薬物検査で陽性結果が出た社員を誤って入域させていたと発表しました。

東電の発表によりますと柏崎刈羽原発で10月2日、原子炉建屋などがある防護区域に入る際、抜き打ちで行っている薬物検査で陽性結果が出た社員がいました。

しかし、見張り役の社員が検査結果を見誤り、防護区域内に約1時間入れてしまったということです。

ほかの見張り役の社員がその後、陽性であることに気付き、核物質防護の責任者が入域した社員を警察に引き渡しました。

東電はこの事案をすぐに原子力規制委員会に報告していましたが、規制委は22日、この事案を安全上の重要度が4段階で最も低い「緑」とする暫定評価を出しました。

なお、防護区域に入った社員は警察で改めて薬物検査を受けたところ陰性だったということです。東電は再発防止策として検査結果を見誤らないよう定期的に教育していくとしています。