大規模地滑りから2年8カ月…避難指示全面解除も“本格的な雪シーズン”に「複雑…」【新潟・糸魚川市】

おととし、新潟県糸魚川市来海沢地区では、雪解けにより地盤が緩み、大規模な地滑りが発生。11月27日の避難指示全面解除までには2年8カ月もの期間を要しました。

おととし3月、糸魚川市来海沢地区で発生した大規模な地滑り。住宅など13棟に被害を出し、2世帯6人への避難指示が継続されていました。

そして、地滑りの発生から約2年8カ月…

【糸魚川市 米田徹 市長】
「来海沢地区に発令していた避難指示を本日正午をもって全面解除いたします」

11月27日、2世帯6人への避難指示が解除されました。

住民説明会では、県などから地滑り対策工事が進み、一定の安全が確保されたことなどが説明されましたが、糸魚川市の米田市長は引き続き注意を呼びかけます。

【糸魚川市 米田徹 市長】
「引き続き、安全な(防災)施設が入ったからいいということではなく、危機意識を持ってもらい、もとの生活に戻ってもらえれば」

避難指示が解除されても、これから本格的な雪シーズンを迎えるだけに住民にも不安は残ります。

【避難指示が解除された住民】
「複雑。家の裏にまだブロックがいっぱい積んである。雪がどのくらい降るかも分からないから、その面も心配」

県は引き続き、対策工事を進め、冬場は週1回のパトロールなどで危険性がないか監視を行う方針です。