“人権CMコンテスト”受賞者の思い 「言葉の雨は降ったら消えない」SNSでの発信考えて

インターネットを悪用した人権侵害について考えてもらおうと、新潟県などが企画している人権CMコンテスト。11月28日、受賞作品が発表され、受賞者が作品に込めた思いを語りました。

県庁で開かれた人権CMストーリーコンテストの表彰式。

コンテストは、県内の高校・専門学校の生徒や大学の学生から人権啓発CMのアイデアを募集していて、3回目の今年は127点の応募がありました。

その中から最優秀賞に選ばれたのが、新潟デザイン専門学校2年生・伊藤梨華さんの作品「言葉の雨」です。

【CM】
「言葉の雨が降ってきた。言葉の雨は降ったら消えない」

作者の伊藤さん自ら、ナレーションも担当したというこの作品。

【最優秀賞 伊藤梨華さん】
「実際に自分が経験したものなので、その当時の自分が感じたものを思い出しながら作った」

作品ではSNSで発信された言葉を「雨」で表現。

しかし、一度発信された言葉は雨とは違い、消えずに積もっていくと、自身の経験を踏まえ訴えかけています。

【最優秀賞 伊藤梨華さん】
「どうしても今、若い世代でSNSでのいじめが増えてきているので、もう一度、自分たちが発信するのをどういうふうにしなければいけないのか、その発言をしたあと、自分たちがどう寄り添っていかなければいけないのかを考えるきっかけになれば」

伊藤さんのCM作品は、12月1日から10日までテレビCMで放送されます。