お笑いタレントのやす子さんが、2023年2月20日に放送されたバラエティ番組『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演。
幼い頃に生き別れたという父親と、再会した時のエピソードを話しました。
同日現在で24歳のやす子さん。2歳の頃まで一緒に暮らしていた父親は、その後家庭の事情で生き別れてしまうことに。
大人になり、お笑いタレントとしてブレイクしてからある日、自身のSNSに寄せられた連絡を通じて、父親と再会できたといいます。
SNSで、自分の個人情報かつ生まれた時間、日にちを知ってる人からリプライが来たんです。
なんで知ってるんだろうと思って聞いたら、自分のお父さんで。
23年会ってないお父さんに連絡を取れて、再会することができました。
芸人になってよかったなぁと思った瞬間ですね。
しゃべくり007 ーより引用
父親に関する記憶が一切なく育ってきたため、やす子さんは再会した当時を、「いないと思って生きてきたのでビックリした」と振り返っています。
同番組ではまた、父親からやす子さんへの手紙も紹介されました。
かのんへ
一昨年、おじいちゃんがテレビで「かのん」を見つけて「まさか」と思って調べたら本当に「かのん」で驚きました。
気が付いたらSNSで連絡していました。突然の連絡で驚いたでしょう?
去年、再会できた時、本当に感動しました。お母さんそっくりな姿に驚きました。
幼い頃の照れながらヨチヨチ歩きで私の方に寄ってくる姿が今でも目に浮かびます。
20年もの間会うことができず、父親として何もできなくて、いっぱい寂しい思いをさせてごめんなさい。
これからもう一度、父と娘の親子関係を築いていけたらと思っています。
今度、旅行にでもいきましょう。
これからも大変だろうけど芸能界での活躍を陰ながら応援しています。
お体には、くれぐれも気を付けて頑張ってください。
お父さんより
しゃべくり007 ーより引用
『かのん』は、やす子さんの本名です。
手紙に対しやす子さんは、「うちの家庭は結構バラバラで母親とも疎遠でしたが、いつかそれをつなぎ止められたらいいなと思っていたので、父親とつながってよかった」
実に20年以上会っていなかった父親と対面を果たしましたが、やす子さんは「まだ心の整理はついていない」とのこと。
しかし、「長い目で見て、お父さんと思えるように接していきたい」と、これからは親子の時間を大切にしていきたいとも話しています。
やす子さんは、自衛官として働いていた経験がありますが、父親もかつて同じ仕事をしていたそうです。
さらに見た目や喋り方なども自身と似ていたことから、「会っていなかったのに生き写しを見ているようで、血でつながっている人だと感じた」と親子を感じる瞬間があったと振り返りました。
番組で明かされた、父親とやす子さんのエピソードに、多くの視聴者は心を動かされたようです。
・複雑な家庭の事情を赤裸々に明かしていて、これまで以上にやす子さんに対する好感度や応援したい気持ちが高まりました。
・記憶にもなかった父親と会って、これから「お父さんとして接していきたい」だなんて…。強くて立派な心だと思います。
・番組を見て、思わず泣いてしまいました。やす子さんと父親に、たくさんの幸せが訪れますように。
父親とのエピソードを、「自分を娘と思ってくれている人がいることが、ものすごく嬉しかった」と締めくくった、やす子さん。
幼い頃から大人になるまで一緒に過ごせなかった長い空白期間を、今後はゆっくりと埋めていくことでしょう。
世界で1人しかいない、本当の父親なのですから。
[文・構成/grape編集部]