茨城県が1月10日を”ほしいも”の日に制定って本当!? – タレントの谷まりあは、ほしいも愛を深める結果に

茨城県は1月10日、『ほしいもの日』制定記念 プレス発表会を開催。茨城県の大井川和彦知事は「ほしいもの生産量日本一を誇る茨城県では、1月10日を『ほしいもの日』と制定します」と高らかに宣言した。

○■ほしいも王国の発展に向けて

さつまいも(かんしょ)の産出額は全国第1位、栽培面積・生産量でも全国第2位を誇る茨城県。さらに、さつまいもを使った”ほしいも”の産出額は全国第1位で、なんと全国シェアの約9割を茨城県産が占めている。

プレス発表会では日本記念日協会の加瀬清志代表理事から、茨城県の大井川知事に記念日登録証が授与された。大井川知事は「茨城県は、ほしいも王国です。いま若い女性にも人気が出ているのが、茨城県産のほしいも。これを機会に、是非、多くの皆さんに食べてもらえたら嬉しいです」と呼びかける。

ちなみに1月10日=ほしいもの日とした理由については、一と十を重ねると「干」の漢字になること、ほしいも生産の重要な工程である「糖化」を10日にかけていること、これからの時期がほしいもの最も美味しい時期であること、を挙げた。

モデルでタレントの谷まりあさんは、芸能界でも無類のほしいも好きとして知られてきた人物。昨年(2023年)12月6日には、本人の念願が叶って茨城県ほしいもアンバサダーに就任している。大井川知事は「美味しいほしいもは茨城県産、のイメージ定着をはかるために谷さんの発信力に期待しています。谷さんがYouTubeに投稿した動画には、茨城県のほしいもを爆買いする様子も映っていました。実は、県庁でも大きな話題となったんです」と笑顔を見せる。これに谷さんも「毎日のように、茨城県産のほしいもを食べています。多いときは1日に3袋くらいいただくこともあって。ほしいも愛については正真正銘、自信たっぷりです」と応じる。

ところで、なぜ茨城県ではこれほどまで多くのほしいもが生産されているのだろう? 生産地の大部分は、太平洋沿岸に位置するひたちなか市、東海村、那珂市。これらの地域には、さつまいもの生育に最適な火山灰由来の水はけの良い土壌が広がっているほか、ミネラルを含んだ潮風、冬季の長い晴天などの好条件も揃っているそうだ。大井川知事も「500以上の農家が切磋琢磨し、皆さんさつまいもを育てる段階からこだわって、ほしいもを作っています」と説明する。

さて、現状でもバラエティ豊かなほしいも商品をさらにレベルアップさせるべく、茨城県では認定基準を設ける方針を打ち出している。その名も『ほしいも王国いばらき プレミアム2024』。発表会では、ロゴもメディアにお披露目した。

「原料いもには茨城県産のかんしょを使い、糖度は13%以上であること。ほしいもの水分率は20%以上、糖度は65%以上、このほか客観的な基準をいくつも設けています。最終的には、甘さと柔らかさのバランス、食味審査により、正真正銘の優れた逸品を『ほしいも王国いばらき プレミアム2024』商品として認定します」と大井川知事。この審査は1月31日から2月2日まで申請を受け付け、2月中旬頃に結果を発表するとしている。

このあと舞台上には「世界一干し芋を食べる女」を自称する、ほしいも愛好家の小松亜子さんが登壇。小松さんがおすすめする、ほしいも4種類を谷さんが食べ比べていった。はじめに紹介した『べにはるか(平干し)』は、小松さんに言わせれば「いまの茨城県産ほしいも界の顔とも言える存在」。暑さに強く、温暖化が進んだ現在の環境でも育てやすい品種だという。試食してみて、谷さんは「歯で噛む必要がないくらい柔らかくて、口のなかでとろけました。香りも良くて味もとても美味しかった」と驚いた表情。

続いて、小松さんが「生キャラメルのような、外側と内側の食感の違いを楽しめる」と解説する『べにはるか(丸干し)』、「栗のような味わいで、個人的には白米の代わりとして何kgでも食べ続けられる」と笑った『玉豊(タマユタカ)』、「普通のほしいもでは満足できない人に向けた、マニア向け」と前置きした『ふくむらさき』が登場。谷さんは「普段、1つひとつ美味しくいただいているほしいもですが、こうして食べ比べてみると、自分の好みの傾向もより理解できるような気がしました。さらに多くの品種を食べ比べてみたいと思います」とし、さらなるほしいも愛を誓った。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら