「家庭での性教育」、保護者の7割が実施せず – その理由とは?

どろんこ会は1月11日、「性教育意識調査」の結果を発表した。同調査は、2023年8月1日から31日の期間、保育士・保育補助スタッフ638人・保護者3,176人を対象にインターネットで実施したもの。

はじめに、保育従事者に対し園児から「性」や「生殖」に関する質問をされたことがあるかを聞いたところ、全体の56.1%が「ない」と回答。

一方、園児の性的な行動(性器タッチや友達同士で見せ合い、自慰行為など)を目にしたことがあるかを尋ねると、「ある」と回答したのは68.0%であり、約7割のスタッフが目にしたことがあるという。

実習後や働き始めてから「乳幼児期の性教育を学んでおけばよかった」と思ったことはあるかを質問したところ、「ある」が85.4%を占める結果に。

また、保護者に対して、自身が性教育を受けたことはあるかを尋ねると、「はい」と回答した人が73.6%、「いいえ」「分からない」と回答した人が26.4%であった。

前項の質問で、「分からない」「いいえ」と回答した人に、性教育を受けておけばよかった(受けたかった)という思いがあるかを聞くと、8割以上の人が「はい」と回答。

現在、自身の家庭で性教育は実施しているかを質問したところ、「必要だと思うが実施はしていない」(51.7%)が最も多い結果に。「実施している」と回答した人は、28.0%にとどまった。

また、「実施していない」と答えた人も20.3%で、同社によると、その理由として「年齢や言語理解の問題もあれば、『どうしたらよいのか分からない』というとまどいや悩みを寄せる回答が多く見られた」としている。