木原誠二官房副長官は26日、定例記者会見に出席し、一部週刊誌で岸田文雄首相の長男で総理秘書官を務める翔太郎氏が、パリなどで大使館の公用車で観光していたと報じられた件について言及した。
記者から「事実関係と、公用車をこのように使用することは適切なのでしょうか」と問われた木原氏は、「ご指摘の報道については承知をしている」と述べた上で「一般論で申し上げますと、総理の外国訪問で行事に同席をしない関係者が、公務上の必要上、公用車を利用して視察や訪問を行うことはございます」と答えた。
続けて「当該業務の内容や重要性、視察先の安全情勢、交通状況に照らしつつ必要とされる範囲内での運用とすべきは当然」との考えを示した。
翔太郎氏は、昨年10月に首相秘書官に起用されていた。岸田首相は起用理由について「秘書官チームの即応力の観点から総合的に判断した」と説明していた。