12歳児童の善意を誤解した教師が暴行 肋骨を折り警察沙汰に

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児童らに対し本気でキレ、パンチを浴びせるなどした教師。「暴力はこれが初めてじゃない」と同僚らが話していることを、タイのメディア『Thaiger』などが伝えた。

2023年12月26日、タイ・ロッブリー県の学校に通う男子児童(12)が、床に落ちていた男性教師(27)の本を発見。それを拾って教師の机に置こうとしたが、その様子を見た教師は「俺の本を盗んだ」と勘違いした。
腹を立てた教師は男子児童を別の教室に連れて行き、床に倒れるまで顔面と背中にパンチを連打。倒れても離れず、今度は胸部を踏みつけるなどして痛めつけた。
この様子を見て驚いた別の男子児童が止めようとしたところ、教師は激高。今度はその児童に殴りかかり、頭を壁に叩きつけるといった暴行に及んだ。

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帰宅後、男子児童は両親に被害を告白。驚いた両親が「胸が痛い」と言う息子を病院に連れて行ったところ、肋骨数本が折れていることが明らかになった。
またもう一人の男子児童も、両親に学校での出来事を打ち明けた。現在も頭にはこぶがあり目眩が続いているというが、検査結果については分かっていない。
12月27日、両児童の両親は警察に被害届を提出。最初に暴行を受けた児童の両親は、「誤解が原因で息子が教師に襲われました」と警察に伝えた。

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学校の教職員は警察の捜査に協力しており、問題を起こした教師について「児童を殴ったのは今回が初めてではありません」「過去に何度も同じようなことをしたはず。校長から注意されていたのに…」と語っている。
警察は証拠を確認中で、近く教師を署に呼び事情を聞く予定だという。学校側はさっそく調査委員会を立ち上げ、経緯などについて慎重に確認を進めている。

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タイでは、児童・生徒に対する体罰問題がたびたび報じられている。
2023年には、タイの学校で教えていた教師が男子生徒に「お母さんと呼びなさい」と指示。しかし「先生は僕のお母さんじゃありません」と言って拒否したところ教師が怒り、生徒を叩くなどして停職処分を受けた。
この教師も以前から生徒にたびたび手を上げていた可能性が高く、元教え子らは「あの先生は昔から生徒を叩いていた」「学校側にもちゃんと報告したのに、何も変わらなかった」と話している。