地下鉄で乗客同士のケンカ仲裁に入った男性が殺害 「君子危うきに近寄らず」の声も

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アメリカの地下鉄車内で、ケンカを仲裁しようとした男性が銃で撃たれ死亡した。『New York Times』『CBS News』などが伝えている。

14日20時頃、ニューヨーク市在住の男性(45)が、友人とともに地下鉄に乗車した。この日、男性らは友人宅を訪れ、皆でアメリカンフットボールの試合観戦を楽しんだという。事件はその帰り道に起こった。
男性らが電車に乗り込んでしばらくすると、近くにいた乗客の男2人が口論を始めた。男Aの聞いていた音楽がうるさかったようで、男Bが注意したことにより、言い争いになったそうだ。
Aの様子について、スピーカーを持ち込み、周囲にお構いなしに音楽をかけていたと話す目撃者もいる。

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騒ぎを聞きつけた男性が、2人の間に割って入りなだめようとしたものの、騒ぎは収まるどころかヒートアップ。そしてAまたはBのどちらかが、持っていた銃で男性を撃った。
すぐに救急車が呼ばれ、次の駅で待機していた救急隊によって男性は病院に搬送されるも、死亡が確認された。死因は、背中と肩を撃たれたことによる失血死だった。

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亡くなった男性の兄によると、男性には成人した子供が3人いて、孫2人にも恵まれた「おじいちゃん」だったという。
続けて兄は、「弟は困っている人を見かけたら、必ず手を差し伸べる心優しい人でした」「これはあまりにもひどい仕打ちです」などと、各社取材に語っている。
事件発生後、男A、Bともに現場から逃走。現時点で犯人が逮捕されたとの情報はないが、警察は目撃証言や犯人の情報提供を呼び掛けている。

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男性死亡のニュースが報道されると、ネット上では「仲裁に入ってくれた人に銃を向けるなんてあり得ない」「勇気ある人だ。迷惑な人をなだめようとしてくれた」「男性はヒーロー。善人が亡くなる話はもう聞きたくない」などと、男性を称賛する声が集まった。
一方で、「こういうのは警察の仕事。素人が対応するべきではない」「治安に不安のある都市で、ケンカの間に割って入るなど自殺行為」「単におせっかいなだけ。君子危うきに近寄らず」などと、男性の対応に否定的な声もある。