【千葉魂】中村奨吾、悲願Vへ貪欲 心機一転の10年目 千葉ロッテ

新たな一年を今年も沖縄からスタートさせた。中村奨吾内野手が挑む新たなシーズンはプロ通算10年目、節目の年。自主トレ先の沖縄では丁寧に身体を動かし、バットを振り込む姿があった。
「とにかく優勝をしたいという思い。ここ数年、2位というシーズンが多い中で、みんな悔しい想いをしている。自分としても勝ちたい。優勝したい」と中村奨吾は強い意気込みを口にした。
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今年は新たな事に取り組む一年である。昨年、11月には益田直也投手から選手会長の座を譲り受けた。選手全員の意見を集約し、まとめ、進める大事な役割。そのキャプテンシーを買われての事だ。長らく務めたキャプテンの役職については「みんながキャプテン。みんなでチームを引っ張る意識を持てばチームは強くなる」と、選手会長に専念。グラウンド内外でチームを引っ張る決意だ。
また今年は二塁だけではなく三塁にも挑戦をする。昨シーズン、3度目のゴールデングラブ賞を獲得したが満足はしていない。「野球観が広がる」と貪欲にチャンレジしていく。すでに自主トレ先にはテストバージョンの三塁用グラブを使用し、ノックを受けている。
打撃では強い打球を打つことをテーマに取り組む。長いシーズン。疲れがたまる時は必ず来る。おのずと打球は弱くなる時も訪れる。その時のために今から強い打球を打つことを心掛け、練習を繰り返す。
「ボールにしっかりと力が伝わるように下半身を強く意識しながら打つ。野手の間を抜けるような強い打球が打てる確率性をあげたい」と中村奨吾。打撃練習では右中間、左中間への力強い打球を意識しながらボールを飛ばしていた。
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中村奨吾は1月24日に帰京。今度はZOZOマリンスタジアムで新しいシーズンに向けて動き出した。沖縄で濃い時間を過ごしたことは、その表情が物語っていた。
「充実した自主トレができた。新しいことに挑戦しますし、自分のレベルアップのためにもいろいろなことに挑戦して新しい自分を出していけたらいいと思う。それによってチームにもいい効果が出て、優勝をつかみ取りたい」
新しいシーズンは新しいことに挑戦する一年。そして新しい自分を見せる一年。その先に今年こそと切望するリーグ優勝がある。新選手会長がマリーンズを優勝へと導く。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)