子育て世代ら若い層の町内への移住定住を図り、多古町が民間事業者グループとの官民連携で整備中の「子育て支援住宅」について、同町は１日、入居者の募集を始めた。町内に少ない３ＬＤＫの間取りを１２戸用意した賃貸集合住宅で、名称を「すくすくテラスたこ」と発表した。家賃は７万～７万５０００円。先着順で受け付ける。５月に完成し、入居開始は７月の予定。
町によると、子育て世代が希望する間取りや設備が整った賃貸住宅が少ないことが町内への移住定住促進の大きな課題になっており、成田空港の機能強化に伴う勤務者らの住宅需要も見込まれることから建設を決めた。入居対象は、１８歳以下の子どもがいる世帯か、ともに４０歳未満である夫婦。町外から転居する場合は町に住民登録が必要。
場所は、町役場から約４００メートルの距離で周辺に病院や郵便局、スーパーマーケットもある地域。軽量鉄骨造り２階建て棟で、１階と２階がつながったメゾネットタイプの３ＬＤＫ。広さは各戸約７６～７９平方メートル。賃料は角部屋を含む場合が７万５千円、それ以外は７万３千円。高校生以下の子どもがいる世帯は賃料を３千円減額する。入居時に子どもがいない世帯も、生まれた場合は同様に減額する。
宅配ボックスや対面式キッチン、Ｗｉ－Ｆｉ付き。駐車場は１世帯が２台まで利用可能。入居者同士が交流できる広場も設ける。
地域の新たなコミュニティー形成や活性化も期待する同町の担当者は「子育て世帯に優しい設備があり、暮らしやすい住宅。ぜひ多古へ移住し、子育てを」と呼びかけている。申し込みや問い合わせは東洋コミュニティ（電話）０４７６（２０）１０４０。