「麻生太郎氏に上川大臣は怒れ!」辻元清美氏やラサール石井の要求が波紋「彼女は被害者…」

「いま女性というものであれば、今の外務大臣はカミムラ ヨウコ(上川陽子の誤り)。女性ですよ。女性が日本の外務大臣になった例は過去にないと思います(実際は3人目)」「俺たちから見ていても、ほぉ~このおばさんやるねと思いながら」「この間、ニューヨークで会ったけれども、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども」
1月28日の講演でこんな発言をした自民党の麻生太郎副総裁(83)。厳しい批判をうけ、麻生氏は2月2日に発言を撤回したが、当事者である上川陽子外務大臣(70)は国会や会見で問題視しない姿勢を見せていた。
「世の中にはさまざまなご意見や考え方があるということは承知しています」「どのような声もありがたく受け止めている」
一部には上川氏の反応を“大人の対応”と評する声も。しかし、これに野党議員からはブーイングが。立憲民主党の辻元清美代表代行(63)はXにこう綴った。
《ふんばっている女性たちのためにも、言うべきことは言う姿勢を男社会で褒められる『わきまえる女』では『次の総理』になんてなれっこない》
同党の蓮舫参院議員(56)もXに《「大人の対応」ではないでしょう。毅然と「おかしい」と指摘することこそ大人の対応です。》と書き込んだ。
さらにタレントのラサール石井氏も参戦。この件を伝えるニュースとともに、《怒れよ、これぐらい。》とポストした。
■《麻生氏のコメントを容認は女性差別を容認すること》
上川氏を責めるような風潮にはこんな疑問の声も。
《えっなんで上川さんが怒られるなの?? 被害者じゃん》《いじめや暴言を受けた被害者側に「抵抗しないお前のせいで」って言ってるのと同じ》《当事者がいいと言ってるんだから、いいのでは》《怒るかどうかはその人の自由じゃん》
一方で、こんな意見もあった。
《ハラスメントを受け流してきたから昔のままの男性がのさばるんです。性差別、侮辱には毅然として抗議を》《麻生太郎のコメントを容認したと言うことは女性蔑視を容認したと言うこと》《上川さんが一般人なら、こう言うのも理解できるが、彼女は日本の国会議員であり、社会問題である女性差別を是正しなければいけない立場だ》
野党議員らの姿勢には賛否が分かれた。ちなみに、麻生氏は過去にも、女性蔑視的な発言を繰り返してきた。
「婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」(1983年2月応援演説にて)「高齢者が悪いというイメージを作っている人はいっぱいいるけれども、子供を産まないのが問題だ」(2014年12月応援演説にて)「年寄りが悪いと言っている変なのがいっぱいいるけど、間違っている。子供を産まなかった方が問題だ」(2019年2月講演会にて)「セクハラ罪という罪はないんですよね。殺人とか強制わいせつ罪とか違いますから」(2018年5月会見にて)
「子供を産まないのが問題」発言は二度行い、二度とも撤回している。もっとも悪いのは麻生氏であることは間違いなさそう……。