「神人が降りる神聖な場所に…ショック」 地元に唯一残る「ウンガミの浜」 埋め立て計画に住民が反対 沖縄・大宜味村

沖縄県大宜味村は1月24日、塩屋公民館で塩屋漁港の改良工事に関する住民説明会を開いた=写真。漁港沖では30基のいけすでクロマグロなどを養殖しており、養殖事業に必要な10トンから20トンクラスの漁船が作業しやすいよう整備するのが目的。工事費は16億円で、防波堤や護岸を整備し、航路を現行の水深3メートルから3・5メートルに改良する。倉庫や加工所を新設するため、港の南側にある海浜の一部を埋め立てる案も示された。 村によると、2024年度に設計業務を開始し、29年度末の完成を予定している。 地域の神事「塩屋のウンガミ」で使う兼久浜の一部が埋め立てられることについて、住民からは「浜辺が残っているのはここしかない。もう少し話し合いを持ってほしい」「砂浜はカミンチュ(神人)が降りる神聖な場所で、ショックを受けている」などの意見が相次いだ。 村産業振興課の大嶺実課長は「漁業者や地域の皆さんがお互いに納得できるものにしないといけない」と説明。住民の意見を受けて設計事務所などと再調整すると述べた。(北部報道部・松田駿太)「神人が降りる神聖な場所に…ショック」 地元に唯一残る「ウン…の画像はこちら >>

大宜味村が示した塩屋漁港の整備案