本郷バイパス開通 君津-富津結ぶ1.6キロ 事業費7.9億円、安全性向上へ

君津市下湯江と富津市本郷を結ぶ県道君津大貫線本郷バイパスが5日、開通した。隣接する両市のアクセス向上と住民生活の充実が期待されている。
現在の君津大貫線は、幅員が狭いうえ、カーブも多くて見通しが悪く、車両のすれ違いも困難など、安全性に課題を抱えていた。このため2010年度から本郷バイパスの整備が進められた。
新たなルートとして完成したバイパスは、全長1・6キロ、片側1車線で幅員は10メートル。車道の片側に歩道も確保した。総事業費は約7億9千万円。
併せて、富津市が整備を進めていた市道下飯野線もバイパスと接続して全面開通するなど、円滑な交通と安全性の向上が図られた。
県と、君津、富津の両市関係者ら約50人が出席して富津市役所で開通式が行われた。高橋恭市・富津市長は「地域にとって待ちに待った道路。富津市と君津市を結ぶ交通ネットワーク向上と地域産業の振興に期待する」とあいさつ。石井宏子・君津市長も「富津市、君津市間の相互の利便性向上や走行時間の短縮が図られる。人の流れが活性化し、さらなる地域の発展につながる」と述べた。
式典後、出席者は現地に車で移動して「通り初め」に臨んだ。