新ごみ処理施設28億円高い業者を選定 印西市など 市民問題視、住民監査請求

印西市・白井市・栄町で構成する印西地区環境整備事業組合の議会は9日、新たに整備するごみ処理施設について、「JFEエンジニアリング」を代表とする企業グループと建設工事請負契約を結ぶ議案を賛成多数で可決した。現在稼働している「印西クリーンセンター」(印西市大塚)の老朽化に伴い、新施設は同市吉田地区で2028年4月の稼働を目指している。
落札価格は建設、運営費で約290億円。入札にはJFEグループのほか「神鋼環境ソリューション」が代表の別グループも参加した。価格ではJFEグループが約28億円上回ったものの、地元発注金額等の地域貢献や災害対策など全14項目の「非価格要素」を加味して選定された。
同議会がJFEグループを選定する動きを見込み、白井市の徳本悟さん(74)ら印西、白井の市民3人は議会開会前の同日午前、地方自治法が義務付ける「最少経費で最大効果」の大原則に反していると問題視し、住民監査を請求した。