クマの目撃情報が昨年度0から今年度7件に増加 クマが市街地に出没したことを想定した初の訓練を実施 三重・尾鷲市

全国的に急増するクマの被害。26日午後、三重県尾鷲市で行われたのは、クマなど大型の野生動物が市街地に出没したことを想定した、三重県や尾鷲市の合同訓練です。現れたのは、ツキノワグマ1頭。人を襲ったあと、倉庫に逃げ込んだという想定です。
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規制線を張り、罠を仕掛けますが、クマはかからず。やむを得ず猟友会が、隣接する建物の2階からクマに散弾銃を撃つことになり、クマは駆除されました。
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尾鷲市でクマの出没を想定した訓練が行われたのは今回が初めてです。背景には、全国でクマの被害が増加している現状が。環境省によると去年4月からことし1月までにクマの被害にあった人は、全国で過去最多の218人。尾鷲市では昨年度は目撃情報がありませんでしたが、今年度は7件ありました。また、去年7月には市内の山中で男性がツキノワグマに噛まれ軽いけがをしました。
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(尾鷲市水産農林課 芝山有朋課長)「課題としてはこまごました指示系統が県か市か警察か見合わせる場面があった。判断の遅さが実際の現場では、大きな被害につながるかもしれない。どうすべきだったかを関係者で共有したい」
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これから暖かくなり、活発的になったクマが市街地に現れるかもしれません。尾鷲市では今後も同様の訓練を行っていきたいとしています。