新潟市 28日夜から“計画断水” 佐渡市では漏水相次ぎ断水… 「節水」への協力を呼びかけ

1月24日から続く寒気により、新潟県内各地で水道管の凍結被害が相次いでいます。新潟市水道局は27日午後に会見を開き、約2万5600戸で計画断水を行うと発表しました。

【新潟市水道局 帆苅功 技術部長】
「このままだと、浄水処理量が配水量に負けてしまうということで、今回、計画断水に至っております」

水道局は中央区・西区・西蒲区・秋葉区・田上町の一部地域、約2万5600戸で、28日(土)午後10時~29日(日)午前6時まで、夜間の断水を実施すると発表しました。

新潟市で計画断水が実施されるのは5年ぶりです。

【新潟市水道局 帆苅功 技術部長】
「寒波の影響受ける前の1月23日のグラフと(27日の)赤いグラフを比べると、朝4時の時点で通常の3倍の配水量が出ている」

新潟市には、27日午後2時現在で水道管の凍結が1032件、破裂や漏水が704件報告されています。

市は水不足が懸念されるとして、計画断水の対象地域を問わず、節水への最大限の協力を呼びかけています。

一方、佐渡市では26日、水道管の凍結による漏水が発生。

【佐渡市上下水道課 森川浩行 課長】
「気温が上昇したことによって、破損していた給水管等から氷がとけて、水が噴き出すというような現象が各家庭の給水管の中で起きていた」

この漏水により、配水量が急激に増加し、水が足りなくなるおそれがあるとして、金井地区や真野地区など合わせて5地区1万3000戸で、26日午後10時~27日午前6時まで夜間断水が実施されました。

【佐渡市民】
「さっきより(水の)出方が少なくなったみたい。だんだん止まるんでしょうか」

厳しい寒さが続く中での夜間断水に市民は…

【佐渡市民】
「さあ風呂でも!と思ったときに入れない。この寒いときに大変だと思う」

佐渡市は日中に水がなくなる事態を防ごうと、夜間断水に踏み切りましたが…

【佐渡市職員】
「水道メーターはどこにありますかね」

夜間断水が実施されていない相川・両津地区の141戸で水道管からの漏水が原因とみられる断水が27日午前9時すぎに発生。佐渡市の職員などが緊急の漏水調査を実施したほか…

【佐渡市両津支所 中濱正吾 支所長】
「今、断水してる地区に水をお配りしている」

断水が発生している地域に非常用の飲料水を配布して回りました。

【佐渡市職員】
「これ、飲み水として使えますので」

【住民】
「わざわざ、こうして寒いのにありがとうございます」

断水は午後3時に解消されましたが、市は引き続き、節水に留意するよう呼びかけています。

新潟市は今回、配水量が増加した要因として、次の3点を挙げています。

〈1〉凍結防止のため、水を出しっぱなしにしている住宅が多い
〈2〉水道管の破裂による漏水
〈3〉駐車場の雪をとかすために水を流している

その上で…

【節水への協力を呼びかけ】
▽漏水がないか確認する
▽漏水を見つけた場合、止水栓を閉め、修理の依頼をする
▽雪をとかすために水道を利用しない など

また、断水が予定されている地域ではお風呂の水をためておき、トイレで活用するなど工夫が重要です。