プーチン大統領 新型ミサイルの使用認める「通常の防空システムでは迎撃不可能な兵器」

2月のキーウ攻撃に使われた?
ロシアの国営メディアであるRIAノーボスチは2024年2月24日、ウラジーミル・プーチン大統領が、新型極超音速ミサイルである3M22「ツィルコン」をウクライナの戦場で使ったことを認めたと報じました。
プーチン大統領 新型ミサイルの使用認める「通常の防空システム…の画像はこちら >>3M22「ツィルコン」を発射可能なアドミラル・ゴルシコフ級フリゲート(画像:ロシア国防省)。
報道によると、ロシア連邦議会での演説の中で、プーチン大統領は「海上発射型の『ツィルコン』はすでに戦闘に使用されている」と述べたようです。
同ミサイルが発射された可能性があることに関しては、すでに2月7日のキーウに対する空爆の後に報じられていました。この空爆で使われたミサイルの残がいをキーウ科学研究所が調査したところ、ジェットエンジンやステアリングシステムのボルトなどに、同ミサイルに似た特徴があることが明らかとなりました。
「ツィルコン」は最新型の艦艇発射式極超音速ミサイルで、ロシア海軍でも、アドミラル・ゴルシコフ級フリゲートや汎用型潜水艦などの一部の艦艇しか使用できません。速度はマッハ8~9、射程は600~1500kmとされており、ロシア側は従来の防空システムでは迎撃不可能と主張しています。