学研ホールディングスの調査・研究機関である学研教育総合研究所は、「小学生・中学生の学習や学校生活の実態・意識」に関する調査結果を2月29日に発表した。調査は2023年10月27日~11月1日の期間、小中学生の子を持つ親(小学生1,200名/中学生600名)を対象に行われた。
はじめに、一番好きな教科と一番嫌いな教科について聞くと、小学生では第1位に「体育」(21.7%)が選ばれた。2位には「算数」「図画工作」(いずれも17.7%)、4位に「音楽」(8.8%)、5位に「国語」(8.1%)と続いた。
一方、小学生の一番嫌いな教科の第1位は「算数」(22.8%)だった。2位には「国語」(18.4%)、3位に「体育」(8.1%)、4位に「図画工作」(5.0%)、5位に「社会」(4.3%)がランクインした。
また、中学生の一番好きな教科は「数学」(21.3%)が1位に。2位には「英語」「保健体育」(いずれも12.5%)、4位には「社会」(11.3%)、5位には「理科」(9.5%)が続いた。
一番嫌いな教科についても、第1位は「数学」(22.2%)という結果に。次いで2位に「英語」(16.7%)、3位に「国語」(11.8%)、4位に「理科」「社会」(いずれも8.2%)がランクインした。
小学生の一番好きな教科を男女別にみると、「体育」(男子26.7%、女子16.7%)と「算数」(男子24.5%、女子10.8%)は女子と比べて男子のほうが10ポイント以上高くなったのに対し、「図画工作」(男子12.7%、女子22.7%)は男子と比べて女子のほうが10ポイント以上高かった。
一方で、小学生の一番嫌いな教科を男女別にみると、「国語」(男子24.7%、女子12.2%)は女子と比べて男子のほうが10ポイント以上高くなったのに対し、「算数」(男子14.3%、女子31.3%)は男子と比べて女子のほうが10ポイント以上高くなった。
また中学生の一番好きな教科を男女別にみると、第1位は男子・女子ともに「数学」となっているのに対し、一番嫌いな教科の1位は男子では「英語」、女子では「数学」と男女で異なる結果になった。
学年別にみると、一番好きな教科の2位は1年生では「保健体育」、2年生では「英語」、3年生では「社会」と学年による違いも。
一方で、男女別の中学生の一番嫌いな教科については、男子の1位は「英語」(22%)、女子の1位は「数学」(27.3%)という結果に。次いで、男子の2位は「数学」(17%)、女子の2位は「社会」(11.7%)だった。