唯一無二の声…まる子役の声優・TARAKOさん死去 たびたび新潟にも「誰にでも気さくだった」

NSTで放送中のアニメ「ちびまる子ちゃん」のまる子役の声優・TARAKOさんが3月4日に亡くなりました。その突然の訃報に新潟県内からは悲しみの声が聞かれました。

アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公・まる子役を34年間にわたって演じた声優・TARAKOさんが3月4日、63歳で亡くなりました。

日曜日の夕方、家族団らんのひとときにいつも聞こえてきていた特徴的な声…

【桶屋美圭アナウンサー】
「長くにわたってその声が国民に親しまれてきたTARAKOさん。県民からも悲しみの声が聞かれています」

【街の人】
「すごく馴染みの声だったから衝撃。悲しい」

【街の人】
「僕の中でのまる子ちゃんはあの声しかないのでショック」

【街の人】
「同じ声で30何年間継続できるというのは、やはり声優さんたちも色んな努力もされているだろうし」

【NAMARA 森下英矢さん】
「特に日曜の夜だから正直おっくう。学校に行かなきゃいけないんだなという嫌な時間帯。だが、ちびまる子ちゃんを見ることですごく前向きにさせてくれてた」

こう話すのは、NAMARA(ナマラ)の芸人・森下英矢さん。知人の紹介で数年前にTARAKOさんと会う機会があったと言います。

【NAMARA 森下英矢さん】
「その時にまる子の声で『あんた、女泣かすんじゃないよ』と言ってくれて、めちゃくちゃ感動した。本当にまる子ちゃんみたいに誰にでも気さくで」

そんな誰にでも気さくなTARAKOさんは、たびたび新潟を訪れ、地域を盛り上げてくれていました。

小千谷市では雪上で子どもと綱引きを行ったり…

【TARAKOさん】
「2番の方、いきいき食べている。彼女とおそばどっちが好きですかね。とにかく頑張ってくださいね!」

そばの早食い競争の実況に挑戦したり、さらには自身で作詞作曲した歌も披露。

新発田市のかかしの祭典では、まる子をモチーフにしたかかしを自らPRする姿も!

【TARAKOさん】
「『あたしゃ惨めだよ』ということで、見てください。このまる子、スカートが中々いい生地使ってんだ。おしゃれなまる子ちゃんでありますけどね、あたしもこんなスカートはきたいななんて思っていますが、ちょっと照れているポーズのまる子です」

34年間にわたってお茶の間にあたたかな雰囲気を届けてくれた唯一無二の声はこれからも私たちの心に生き続けます。