「不適切」熊谷知事が苦言 静岡・川勝知事発言巡り

職業差別とも受け取れる静岡県の川勝平太知事の発言について、千葉県の熊谷俊人知事は4日の定例記者会見で「1次産業も非常に頭を使う分野。川勝知事本人に(職業差別の)意図はなかっただろうが、不適切な表現だった」との認識を示した。
川勝知事は熊谷知事の母校、早大の元教授。熊谷知事は「大学時代に講義を聴いたことがある。独自のアイデアや新たな視点の提示があり、面白く刺激的な授業だった」と振り返り、今回の発言は「非常に残念」とした。
熊谷知事自身も会見やSNSなどでさまざまな発言・発信をしており「発信先の受け止めを意識するよう心がけている。(川勝知事の)一連の発言を他山の石とする」と述べた。
川勝知事は1日、県の新規採用職員への訓示で「県庁はシンクタンク。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものをつくったりとかと違い、皆さまは頭脳、知性が高い人たち」と発言。県庁に職業差別との抗議が殺到し、2日、辞職を表明した。