裏金問題で自民離党の世耕弘成氏、理事長務める近大の入学式に出席「自分の立ち位置、しっかり把握を」

自民党の裏金問題で、離党勧告を受けて今月4日に離党届を提出した安倍派幹部の世耕弘成参院議員は6日、理事長を務める近畿大学(大阪府東大阪市)の令和6年度入学式に出席した。
近畿大は、その前身校が1925年に創立されたが、43年に大学が設置され、弘成氏の祖父・世耕弘一氏が初代総長・理事長となり、事実上の創始者とされる。
多忙な弘成氏の代行だった5代目以外、一家3世代で理事長を歴任しているが、裏金問題により、大学教職員の中では辞任を求める声が高まっており、約8000人を超す新入学生が詰めかけた式典会場は、“渦中の議員”世耕氏の登壇に少々ざわめいた。
世耕氏は「人工知能、チャットGPTの次が見えてきている。その中で自分がどんな役割を果たせるのか。それをつかみ取っていくことが重要。皆さんは、その変化に対応していかなければならない。変化の激しい社会における自分の立ち位置を、しっかりと把握をしてもらって立派な社会人として巣立っていただきたい。それを祈念する」などと新入学生にエールをおくった。