ブリの刺身に添えられた緑色の物体、ギョッとするが… 「倒れるくらい美味い」と称賛の声

刺身、しゃぶしゃぶ、煮込み、照り焼き…。ブリはどんな調理法でも美味しく食べられる魚だ。特に旬となる冬場、お世話になる人も多いことだろう。
以前、ネット上ではブリの横に添えられた「謎の物体」が大きな話題を呼んで…。
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事の発端は、高知県の「須崎市道の駅 かわうその里すさき」でカツオのたたきを中心に販売する「多田水産」公式Xのポスト。「えるしっているか」と、人気漫画『DEATH NOTE(デスノート)』の明言を使用する意味深な始まり。
えるしっているか高知ではブリに緑の物体を掛ける pic.twitter.com/74esDwUZ86
多田水産(の中の人) (@tada2547) February 2, 2024
宿敵・Lに向けて死神に関するヒントを提示する…と思いきや、「高知ではブリに緑の物体を掛ける」と綴っているのだ。投稿に添えられた写真には、緑色のペーストのようなものが映っている。
刺身の薬味といえば、わさびやしょうが、もみじおろしなどが定番。だが、緑色の物体はそのどれとも異なる。

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ブリの刺身に添えられた緑色の物体は、ネット上で話題に。「なにこれ」「ずんだにしか見えません」「アボカドか?」など、疑問を抱く人の声が続出。
一方で、「土佐ぬた!高知行って食べたわ」「このソースというかタレというか何かがめちゃくちゃ美味しかった」「これ倒れそうなほどうまい」といった、食べた人からは絶賛する声があがっている。
食したXユーザーの反応を見ると、緑色の物体は「ぬた」のようだが…。記者は「ぬた」と聞くと、わかめとねぎを酢味噌で和えた「ねぎぬた」を思い浮かべてしまう。
この物体の正体を探るため、多田水産に取材を敢行した。
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多田水産の担当者によれば、Xに投稿した緑色のペーストは「ぬた」で間違いないという。ただ、記者がイメージする酢味噌和えの「ぬた」とは微妙に異なるようだ。
ブリの刺身に添えられた緑色の物体、ギョッとするが… 「倒れる…の画像はこちら >>
担当者は、「高知の『ぬた』は生のニンニク葉をすり潰して、味噌・酢・砂糖等で味付けしたニンニク葉入りの酢味噌です」と説明する。ニンニクの葉によって、鮮やかな緑色になったのだろう。
ブリの刺身に添えられていたが、相性が気になるところ。こちらの疑問をぶつけたところ、担当者からは「脂の乗ったブリは味が濃厚なので、魚の味に負けないよう香りの強いニンニク葉入りのぬたを合わせます。香りは強いですが、酸味もあるので、意外と後味はさっぱりして、ブリの脂が口に残らず食べ飽きません」という回答が得られた。
辛口が主体の高知県の日本酒とも合うため、お酒好きな高知県民に好まれているそうだ。

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先述したポストは1,900リポスト、7,100いいねを獲得し、多くの人から注目を集めた。Xで話題になったことに関して、担当者は「たまたま良いブリが手に入ったのと、冷凍庫に貰い物のぬたがあったので投稿しました。いつもと変わらない晩酌風景です」「かなり反響があったので、高知県の食文化を知ってもらえて良かったです。これをきっかけに、訪れる方が一人でも増えたら嬉しいですね」と、笑顔を見せる。
高知県を訪れた際はぜひ、ブリの刺身と「ぬた」を食べてほしい。

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斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。