麻雀プロ戦で発生した“チョンボ騒動”が物議 謝罪投稿も「火に油」と厳しい声

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日本プロ麻雀連盟は2月28日、先日開催されたタイトル戦での“チョンボ騒動”について謝罪。トラブル告発した女性プロだけ実名を記して説明したことに、「告発者の名前出す必要はなかった」「理解できん」と一部で物議を醸している。
ことの発端は2月26日に行われた若手女性プロの登竜門的タイトル戦「桜蕾戦」でのこと。同大会に参加した香野蘭プロが同日、対局者にチョンボ(違反行為)を指摘したことがきっかけになっている。
香野プロは「789副露の人ツモ発声したが役なし 役ないですよ ツモがあります! 鳴いてるので 鳴いてもツモは役ですよね? と言われて凄い気持ちになった」と、現場でのやりとりをTwitterで発信。端的に説明すると「ツモ(門前清自摸和)」という役は「副露」(ポン、チー、明カン)をした場合成立しないため、他の役がない今回のケースではアガれずチョンボとなる。
指摘したルール違反にも気がつけない対局者の様子に「ミスではなく根本から知らないのは正直プロの試合出てはいけないと思う」と香野プロは感想を述べている。
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麻雀ルールはじつに複雑で、反則行為がいくつもある。特に若手女流プロによるタイトル戦とあり緊張感から判断を誤ったことは想像に難くない。
しかしネットでは「ちゃんと勉強してて欲しい」「それでプロになれるんですか」「麻雀始めて2ヶ月の人でもしない勘違い」と辛辣な声が次々上がり、ツイートは瞬く間に拡散された。

それを受け、大会を運営する日本プロ麻雀連盟公式Twitterは28日、経緯説明とお詫びの文章を投稿。「香野プロが指摘した通りのチョンボが発生しました。また、アガリ役に対する認識に間違いがあると取れるような発言を、立会人も聞いております」と今回告発された内容が事実であることを認めた。
さらに件の告発ツイートについて触れ、「そのことをTwitterで発言してしまったことについては、香野プロ本人もいたく反省しており『立会人や理事会に要望として出さずに、SNSでつぶやいてしまい、騒ぎを大きくしてしまったことについて、誠に申し訳なく思っております。今後はこのようなことがないよう、注意してまいります』と言っております」と説明。
その上で「チョンボをしてしまった選手は、当然ですが、プロテストを受けて筆記試験でも高得点をとった選手です」と反則を犯した選手をフォローしつつ、「今回の件は、若い選手が起こしたミスについて、私たち運営サイドがうまく対処できなかったために、ファンの皆様にご迷惑をおかけする結果となりました」と組織を代表して謝罪したのだった。
告発者の名前を記した今回の謝罪ツイートには麻雀ファンからさらなる賛否が上がっており、「火に油注いだだけ」「ツイートしたひとの名前書いてるのおかしくない?」「Twitterで事実を書いただけで謝らせてんの?」と厳しい声が続々。
一方で「これで終わりでいいんじゃない?」「罰則やお詫びより本人が次に気持ちを切り替えて試合に臨める様な環境であって欲しい」と事態の収束を願う声も散見されている。
(文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)