それ、山芋じゃなくて有毒植物かも…? 農林水産省の注意喚起に驚きの声

誤って口にすることで、嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こしてしまう、有毒植物。
中には、一般的に食べられる野菜や山菜と、見た目が似ているものがあるのをご存じでしょうか。
アウトドアや家庭菜園などで、野草などを採取して食べる機会が多い人は、注意が必要です。
農林水産省が運営するX(Twitter)アカウントでは、食用の野菜や根菜と見間違えやすい、有毒植物を紹介。
実物の写真とともに見分けるポイントなどを解説し、注意喚起をしました。
#有毒植物 による食中毒に注意大型連休中に家庭菜園やハイキングなどで、野菜や山菜によく似た有毒植物を喫食したことによる食中毒が発生しています。自宅の庭など身近な場所でも、ニラとスイセンを間違えて喫食した例があるので注意しましょう。https://t.co/AxWEAbpRGq pic.twitter.com/c78YZCbRNs
野菜のニラと間違えやすい有毒植物として、スイセンを挙げています。
見た目がかなり似ているニラとスイセンですが、ニラの葉には、特有の強いニオイがあるのだそうです。
葉の断面は、スイセンがV字型なのに対し、ニラは平らになっているので、ここも見分けるポイントの1つ。
また、スイセンには大きな球根があるので、根元を比較するのもいいでしょう。
スイセン
ネギやニラの仲間であるギョウジャニンニクは、イヌサフランという有毒植物に似ているとのこと。
ポイントとして、ギョウジャニンニクは強いニンニク臭があります。また、根元の部分に、赤い網目状の皮が付いているので、ニオイとあわせて見分けてくださいね。
シャキシャキとした食感が特徴の山芋は、グロリオサという花の球根と間違えやすいといいます。
グロリオサの球根
簡単に折れて、断面が糸をひく山芋に対し、グロリオサの球根は折るのに少し力が必要で、断面も糸をひかないそうです。
また、見た目にも違いがあり、山芋は全体にひげ根がありますが、グロリオサの球根にはひげ根がないのだとか。
農林水産省は、確実に食べられるものかどうかが判断できない場合には、「採らない、食べない、売らない、人にあげない」と注意を促しています。
自分や家族の命を守るためにも、これを機に、有毒植物の特徴や見分け方を覚えておきたいですね。
[文・構成/grape編集部]