【速報】久留里線、バス転換など視野 JRが協議検討、年間収入100万円の区間も

JR東日本は利用者が少ない不採算路線として公表した久留里線の一部区間について、バス転換など鉄道以外の交通手段を視野に入れた自治体との協議を検討していることが8日、分かった。千葉支社によると、具体的な協議の日程などは未定という。国土交通省は昨年2月に地域交通の再構築に向けた検討会を設置。国や沿線自治体、鉄道事業者が一体となり「現状維持ではなく、コンパクトでしなやかな地域公共交通に再構築していく」という方向性が示されている。
JR東は昨年、2021年度の1日平均乗客数(1キロ当たり)が2千人未満だった不採算路線として、管内の36路線72区間を公表。県内では久留里線など計4路線5区間が含まれており、久留里線は久留里―上総亀山間の営業費用が2億8100万円に対し、収入が最少の100万円だった。
JR千葉支社の中川晴美支社長は昨年9月の定例記者会見で久留里線の協議方針を問われ「社会環境が変化する中、大量輸送機関である鉄道の良さを生かしきれない部分がある。地域の皆様と一緒に、持続可能な交通体系を考えていきたい」と話していた。同支社は9日に記者会見を開き、改めて久留里線など不採算路線の状況を説明する。