将棋全国大会低学年で頂点 藤井五冠も優勝歴 船橋・宮本小2年北川君 「将来はプロでタイトルを」

船橋市立宮本小2年の北川大樹君(8)が、小学生将棋の全国大会「大山名人杯争奪第21回全国小学生倉敷王将戦」の低学年(1~3年)の部で優勝し、同市役所を訪れて報告した。同大会の低学年の部は過去に藤井聡太五冠(20)も制した登竜門。上級生も破ってこの世代の日本一になった北川君は「プロ棋士になってタイトルを取りたい」と将来の目標を語った。
今大会は昨年8月に岡山県倉敷市で開催。低学年の部には各都道府県の予選を勝ち抜くなどした強豪64人が集結した。決勝トーナメントに進出した8人のうち、北川君以外の7人は3年生。その中で見事頂点に立った。
1年生で出場した前回大会は、惜しくも決勝トーナメントに届かず「悔しかった」という。松戸徹市長や松本淳教育長にトロフィーを披露した北川君は「優勝できてうれしい」と、努力の成果を喜んだ。
兄の影響で4歳の時に将棋を覚え、コロナ禍で対面が難しい時期にはオンライン対局道場で腕を磨いた。将棋は「相手と自分がいて(互いに)攻めたり、受けたりするのが面白い」と声を弾ませる。好きな駒は桂馬で「すぐに取られてしまうけれど、攻めにも受けにも効くのがいい」そうだ。
目標にするプロ棋士は、藤井五冠とも先日の王将戦で激闘を繰り広げた羽生善治九段。「(過去に)タイトルをいっぱい取り、今も強い姿」に憧れるという。
学校では算数が好き。将来は「プロ棋士になって、全部のタイトルを取りたい」と意気込んだ。