ロシア軍陣地の突破のため「エイブラムス」戦車が砲撃「前線から撤退した」という噂を覆す“強化された”車体を投入

まだ健在であることが明らかに。
ウクライナ国防省の公式メディアである「アーミーインフォーム」は2024年8月5日、アメリカからウクライナに供与されたM1A1「エイブラムス」主力戦車が前線でロシア軍陣地を突破する映像を公開しました。
ロシア軍陣地の突破のため「エイブラムス」戦車が砲撃「前線から…の画像はこちら >>M1A1「エイブラムス」画像はアメリカ軍のものだが、ウクライナ軍の車両はM1A2相当に改良されたほか、戦場での現地改修も受けている(画像:アメリカ国防総省)。
「アーミーインフォーム」によると、この車両は第47機械化旅団所属のものとのことで、ドネツク州西部に位置するポクロフスク方面での戦闘に投入されたようです。同媒体ではこのM1A1「エイブラムス」の投入により「敵陣地は破壊された」と報じています。
M1A1「エイブラムス」は、2023年9月にアメリカからウクライナに31両が供与された後、実戦投入直後から自爆ドローンでの損害が相次ぎ、ロシア側に鹵獲される車両も出たため、一時は後方に下げているのではという噂もありました。
しかし、その後の報道で引き続き東部の前線に配備されていることが明らかにされ、自爆ドローン対策などのため、金属製の屋根である「コープケージ」のほか追加装甲の一種であるアメリカ製や旧ソ連製の「爆発反応装甲(ERA)」が装備された車両も公開されていました。
今回公開された動画のM1A1「エイブラムス」も、ERAのような装備が確認できるため、改良が施された車両だと予想されます。