【東京】オスプレイの配備撤回や米軍普天間飛行場の沖縄県内移設断念などを求めた日比谷公園大音楽堂（日比谷野音、東京都）での集会から２７日で１０年。「止めよう！ 辺野古埋め立て」国会包囲実行委員会は当時と同じ会場で集会を開き、名護市辺野古の新基地建設断念に向けて沖縄と連帯することを確認した。集会後は「新基地反対」と声を上げながら、銀座の街を行進した。（東京報道部・嘉良謙太朗）
関連記事「建白書」10年、続く基地負担 | 沖縄タイムス＋プラス プレミアム | 沖縄タイムス・・・ 沖縄県内全４１市町村の首長や議会議長らが署名したオスプレイ配備撤回、米軍普天間飛行場の閉鎖・撤去と県内移設断念を・・・www.okinawatimes.co.jp 小雨が降る寒空の下、集会には主催者発表で約８００人が参加。実行委の野平晋作さんは、昨年の知事選で玉城デニー知事が勝利したことに触れ「反対の民意は明らか。今こそ私たちが立ち上がり、日本全体の民意を示すべきだ」と訴えた。
沖縄から上京した「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」の福元勇司事務局長は「基地の整理縮小を求めてきた多くの県民は、これ以上の負担を受け入れることはできない」と強調。「辺野古」県民投票の会元代表の元山仁士郎さんも「辺野古新基地建設を断念させるため、戦争をさせないため、一人一人できることをやっていこう」と呼びかけた。
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ジャーナリストの金平茂紀さん、ルポライターの鎌田慧さん、東京外国語大学の西谷修名誉教授もリレートークし、沖縄での軍備拡張に警鐘を鳴らした。
１０年前の集会と行進には、代理を含む３８市町村長、４１市町村議会議長、２９県議が参加し、保革を超えた上京行動となった。しかし、この日は玉城デニー知事がビデオメッセージを送ったのみで、首長や議長らの姿はなかった。
銀座では「沖縄の民意を日本の民意に！」と書かれた横断幕を先頭に、約１００メートルの列を成して、当時と同じコースで街を練り歩いた。沿道では買い物客や通行人が珍しそうに様子を眺めていた。