メルセデス・ベンツ日本は「メルセデス・マイバッハ」ブランドの特別仕様車「Limited Edition Maybach by Virgil Abloh」(リミテッド・エディション・マイバッハ・バイ・ヴァージル・アブロー)を発表した。世界限定150台、日本限定13台の激レアマイバッハは、これからしばらく日本で展示するとのこと。どんなクルマなのか、実車を取材してきた。
○専用色を用いた2トーンが目立つ!
今回の特別仕様車は故ヴァージル・アブロー氏とマイバッハのコラボレーションモデル「Project MAYBACH」(プロジェクト・マイバッハ)がモチーフ。アブロー氏は米国イリノイ州出身のファッションデザイナーで、ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターを務めるなど多彩な活動を行っていたが、2021年に41歳という若さで亡くなった。
特別仕様車のベースとなっているのは「メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC」。砂漠をイメージした専用色「コロラドベージュ」を内外装に用いているところが大きな特徴だ。
インテリアにはコロラドベージュインテリアトリムやブラックのナッパレザールーフライナーを採用。マイバッハのトリムはウッドやカーボンであることが多いので、この部分がボディ同色になるのは珍しいという。「Virgil Abloh」のロゴが入ったセンターコンソールやイルミネーテッドステップカバー、専用MBUXメニュー画面なども特別な装備だ。
シートのヘッドレストに枕(クッション)が付いているのもマイバッハらしい特徴だが、今回の特別仕様車ではレザーのカバーになっている。写真の展示車にはついていないが、本来はシートの座る部分にもクッションが用意される。ちなみに、リアシート中央のタブレット、シャンパングラスも本来なら付いているアイテムなのだが、展示車では一時的に取り外してある。
特別仕様車の予約注文は、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークで2023年2月26日まで受け付けている。日本への割り当て台数は13台。それ以上の申し込みがあった場合は抽選となる。納車は2023年5月以降の予定。価格は5,600万円だ。ちなみに、ベース車両は3,450万円である。特別仕様車の購入者は専用ギフトボックスがもらえるそうだが、中身は「買った人だけのお楽しみ」ということで教えてもらえなかった。
日本限定13台なので、街中で見かけられる可能性は極めて低い特別仕様車だが、しばらくは展示しているとのことなので、見るなら今がチャンスだ。展示の日程は1月27日~2月7日が「スターズ@メルセデス・ベンツ銀座」(東京都中央区)、2月10日~2月19日が「メルセデス ミー 大阪」(大阪府大阪市北区)。あわせて、特別仕様車のモチーフとなった「Project MAYBACH」を「メルセデス ミー 東京」(東京都港区)で2月20日まで特別展示している。クルマが見たいからというだけの理由でスターズ@メルセデス・ベンツ銀座にふらっと立ち寄っても、特に問題はない。この点は同店の店長にも確認済みだ。