「本当によかった」 カヌーに乗っていたら鳴き声が? 川岸にいたのは…

カヌーやボートに乗って世界中を旅している、トム・ハドソン(whatintheworld_tom)さん。
美しい大自然の中で冒険を楽しむ様子をSNSで紹介しています。
2024年8月、トムさんはカヌーに乗ってカナダを巡る旅を始めます。
静かな川をカヌーで下っていた彼は、どこからか小さな鳴き声が聞こえてくるのに気が付きました。
カナダにはビーバーやクマなどさまざまな野生動物が生息していますが、トムさんが見つけたのはそのどれでもありません。
川岸にいたのは…犬。体の半分がぬかるみにはまって動けなくなっていたのです。
トムさんはすぐに川岸へ向かい、犬に「大丈夫かい。動けないんだね」と優しく声をかけながら近付きます。
大きな犬をもち上げようとして「きみも手伝っておくれ」といいますが、犬は後ろ脚で立てないほど弱っていました。
なんとかして犬を引っ張り上げて、カヌーに乗せることに成功。
そこから一番近いドックまで移動して、犬の飼い主を探すことにします。
トムさんはドックの近くの家を訪ね、住人の男性に「カヌーに乗っていたら泥にはまっている犬を見つけたんです。あなたの犬じゃないかと思って」と伝えると、男性は「白い犬ですか?」と返答。
それは男性の愛犬であるアイビーちゃんだったのです。
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アイビーちゃんは14歳の高齢犬なのだそう。
2日前から姿が見えなくなり、飼い主さんは家の周りを必死で探したそうですが、見つからなかったといいます。
アイビーちゃんが発見されたのは、川からは見えますが、土手のほうからは見えにくい場所だったからです。
見つかった時は疲れ切っていたアイビーちゃんは少しずつ元気を取り戻し、翌日には歩けるようになったとのこと。
動画には「あなたがいてくれてよかった」「心が温かくなったよ」「きみは大人の男である俺を嬉し泣きさせた」などの声が上がっています。
カヌーに乗せてもらった後、鳴くこともできないくらい弱っているアイビーちゃんを見て、トムさんは「ずっと鳴いていたからもう声が出ないんだな」といっていました。
もし、トムさんが通りかからなかったら、アイビーちゃんはあの場所で力尽きていたかもしれません。
アイビーちゃんが優しいトムさんに見つけてもらえて、本当によかったですね。
[文・構成/grape編集部]