母親を亡くした子ウシに『あるもの』をあげると…?「朝から泣いた」

アメリカのカリフォルニア州にある、家畜のサンクチュアリ『ジェントル・バーン』。
家畜にとって楽園のようなこの施設は、幼い頃から動物が大好きだったエリー・ラックスさんが1999年に設立しました。
2024年現在はテネシー州とミズーリ州にも保護牧場をもち、これまでに数千頭の動物を救ってきたといいます。
『ジェントル・バーン』のTikTokでは、施設で暮らす動物たちの穏やかな日常を紹介しています。
その中のある動画に注目が集まりました。
映っているのはウシのルイスくん。ルイスくんは2020年に『ジェントル・バーン』に保護されました。
食肉処理場の床で病気の母親から生まれたルイスくんは、重度の肺炎を患っていて呼吸困難に陥っていたのだそう。
エリーさんたちはルイスくんを自宅に連れて帰り、獣医師の協力を得て、一生懸命に治療を行いました。
その甲斐あってルイスくんは回復。ただ、母親は助けられなかったのです。
エリーさんは、幼いルイスくんにあるものをプレゼントしました。
それは…ハリネズミのぬいぐるみ。
ぬいぐるみをもらったルイスくんがこちらです。
自分の体よりうんと小さなぬいぐるみに、愛おしそうに顔をすり寄せるルイスくん。
ルイスくんにとっては、このぬいぐるみは自分を癒してくれる友達なのでしょう。
「ウシも小さい時は、特別な安らぎが必要です。犬と同じように、ウシも愛情深く、忠実で、遊び好きなのです」とつづられた動画に、多くの人の心が温かくなったようです。
・なんて愛らしいの!この子をギュッと抱きしめたい。
・私たちみんな、寄り添う誰かが必要だよね。
・あまりにかわいくて、動画を50回以上見てる。
・朝から子ウシを見ながら泣いてしまった。
その後、ルイスくんは立派なウシに成長しました。
しかし今でもエリーさんの前では、甘えるのが大好きな子ウシのように見えます。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
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すっかり大きくなったルイスくんは、今では巨大なテディベアに寄り添っているのだとか。
ふわふわで柔らかいものに触れると癒やされるという感覚は、人間だけでなくウシも同じなのですね。
[文・構成/grape編集部]