自転車のヘルメット着用率は26.2% – 最も着用率が低い性年代は?

JA共済連は、自転車の交通ルールや自転車のヘルメット着用に関する大規模意識調査の結果を2024年9月20日に発表した。調査は2024年8月9日~22日の期間、全国の15歳~84歳の“自転車利用者“と“自転車非利用者(歩行者や自動車などのドライバー)”2万2,400人を対象にインターネットにて実施したもの。

自転車を利用している人(1万1,200人)にヘルメット着用の有無について尋ねたところ、「着用している」との回答は26.2%だった。

男女別にみると、着用率が最も高かったのは20代男性で、「常に着用している」(21.8%)、「おおむね着用している」(15.9%)を合わせて37.7%だった。一方、最も着用率が低かったのは、13.6%で50代女性であることが明らかになった。

ヘルメットを着用しない人に理由を尋ねたところ、「似合わない」(57.6%)よりも、「着用が面倒だから」(82.8%)の割合が多いことが判明した。

また、男女別に差がみられた心理面の理由をみると、「ヘルメット姿の自分が気恥ずかしいから」(男性46.9%、女性65.4%)、「ヘルメットが似合わないから」(男性48.9%、女性65.2%)に、それぞれ65%以上が「非常に当てはまる」「ある程度当てはまる」と回答。

中でも男女差が最も大きかったのは、「ヘルメットのデザインが気に入らないから」(男性44.9%、女性64.7%)で、約20%の差がみられた。

自転車乗車中にヘルメットを着用する人に理由を尋ねたところ、「自分自身の安全のため」(89.4%)、「交通事故のニュースを見てもしものことを考えている」(79.4%)などが主な回答にあがった。

また、心理面から理由を探ると、「ヘルメット着用が習慣化し、着用しないと落ち着かないから」(61.3%)が6割を超えた。ヘルメット着用者は、見た目よりも、着用しないリスクを理解し、着用が習慣化されている傾向がみられた。

ヘルメット非着用者に着用率が向上するきっかけを尋ねると、「着用の義務化」(80.8%)、「罰金刑が発生した場合」(80.7%)、「取り締まりの強化」(77.6%)など規則に関する上位内容のほか、「降車後、ヘルメットの保管場所や持ち歩きに困らないですむとき」(66.6%)、「自転車の運転に不安を感じたとき」(62.0%)、「自分や身近な人が交通事故にあいそうになった/実際に事故にあったとき」(60.6%)などにも回答が集まった。