【実食レポ】すき家のカレーがリニューアル! “過去最長の開発期間”という新カレーはどんな味?

この秋、すき家で「カレー革命」が起きる。

すき家の2大看板メニューといえばもちろん「牛丼」と「カレー」だが、その一角が10月1日よりガラッと姿形を変えるらしい。これ、事件でしょ……! しかも、一足先に試食してみたところ、今までのカレーとは全ッッッ然味が違う!!

ということで何がどう変わるのか、さっそくその詳細をお届けしよう。
○▼「新カレーをわかりやすく表現すると、ずばり『お家カレー』」

すき家のカレーといえば押しも押されぬ人気メニューで、クミンをはじめ20種類以上のスパイスを使った本格カレーとして多くのファンを魅了している。

特に限定メニューの「ほろほろチキンカレー」なんかは発売されるたびにSNSも盛り上がるし、この夏に販売された「タンドリーチキンカレー」については個人的に超ドハマリしてしまい、数え切れないほどリピっちゃった次第だ。

そんな大人気のカレーの味が変わるというのだから事件である。一体どれくらい変わるのか。っていうか、どんな方向性に変わるのか。9月19日に行われたメディア試食会で、すき家の平田社長は次のように語った。

「今回リニューアルするすき家の新カレーは、年代問わず幅広い層のお客さまが楽しめる商品となっています。辛さを自由自在に調整できる”すき家特製の辛口ソース”もつけて提供する形になっています。ぜひ多くのお客さまにお召し上がりいただいて、すき家をもっと楽しんでいただければなと思います」(平田氏)

商品説明を担当したのは、営業企画部の寺田部長である。

「この新カレーをわかりやすく表現すると、ずばり『お家カレー』です。 ご家庭のカレーといえば、マイルドな味わいやジャガイモ、人参がゴロゴロ入った具材感、とろっとなめらかな口当たりなどをイメージされる方が多いと思います。このたびすき家が発売する新カレーは、まさにご家庭で作られるような、どこか懐かしさを感じることのできるカレーです」(寺田氏)

要するに、これまでの「本格スパイスカレー」から「お家カレー」に変わるということだ。ここでいう”お家”というのはつまり、食べ慣れた実家のカレーみたいなイメージだろう。なるほどね。

……っていやそれめっちゃ変わるじゃん! すき家のカレーは家庭で作れないのよ。本格的すぎて。ってことは、かなり大胆なイメチェンである。マイナーチェンジとかのレベルではないだろう。寺田部長によると、「開発期間はカレーにおいては過去最長。数えきれないほどの支度を繰り返してきました」とのこと。

マジか。すでに不動の人気を築いた従来のカレーから、まったく新しい味で新たにチャレンジしようというのか。すごいチャレンジ精神というか、「飽くなき向上心」というのはまさにこういうことを指すのだろう。
○▼”お家カレー”を完全再現! 特製の辛口ソースのクオリティもスゴい!

ということで、そろそろ新カレーをお目にかけよう。どうぞ~!

おお~っ、マジか……。

すき家のカレーファンであれば、もう見た目からしてまったく違うことがわかるハズ。あの”シャバッ”とした感じが影を潜め、”ドロッ”とした雰囲気が滲み出まくっている。ちなみに、こちらは期間限定メニューとなる「やわからチキンカレー」である。

さっそく一口食べてみると……

全ッッッッッッッッッッッ然違う……! これはこれでかなりウマい! 「どんな味?」と聞かれれば、確かに「家で食べるカレーの味だね」と答えるほかない味になっている。これまでとは別物。完全にカレー革命が起きている。

粘度が高めで辛さはなく、果物や野菜の甘みがメインとなったマイルドな味わいである。具体的には、さつまいもやりんご、トマト、パイナップル、牛乳などを具材として使用しているようだ。

このゴロゴロ入った野菜もまさに家庭のカレーを象徴するものだろう。よく煮込まれているようで、とても柔らかく仕上がっている。ジャガイモ、ニンジンの素材の味わいもしっかり残っていてとても美味しい。

「やわらかチキン」はスプーンで切れるほど柔らかいが、ほろほろチキンよりは弾力があり、ジューシーかつワイルドな直火の風味が食欲をそそる。この”お家カレー”とも好相性だ。

新カレーに合わせて開発したという”すき家特製の辛口ソース”をカレーにかけてみると……

うわ~、これは辛い! 「甘口カレー」から一気に「辛口カレー」に変わった! スパイシーさも爆増した結果、いわゆる”本格カレー”的な味わいに様変わりしている。スゴッ! これなら辛党のみなさんも自由に辛さ調整できるからいいじゃん。

それにしても、カレー屋さんでここまで”お家カレー”をちゃんと再現できた店もなかなかなかったのではないだろうか。ときどき無性に食べたくなる”お家カレー”がいつでもすき家で食べられるようになるというのは完全に朗報である。

既存のカレーがなくなってしまうのは寂しくもあるが、すき家の新たな挑戦を心から応援したい。今後のアレンジメニューも楽しみ~!