死亡ひき逃げ容疑でトラックの男逮捕 「縁石に乗り上げたのだと思った」 警視庁榊元輝容疑者

トラックで女性をひいて死なせ、そのまま逃走したとして、警視庁交通捜査課は自動車運転処罰法違反(過失運転致死)と道交法違反(ひき逃げ)容疑で、埼玉県三郷市上彦名の運送会社社員、榊元輝(さかきもと・てる)容疑者(26)を逮捕した。同課によると、「大きな衝撃があったが、縁石に乗り上げたのだと思った」と容疑を否認している。

 逮捕容疑は15日午後7時20分ごろ、東京都品川区八潮の国道交差点で、冷蔵冷凍トラックを運転中、横断歩道を歩いていた大田区大森西の派遣社員、武藤倫恵さん(50)をひいてそのまま逃走したとしている。武藤さんは搬送先の病院で死亡が確認された。

 同課によると、トラックが右折する際に武藤さんを巻き込んだとみられる。いずれも信号は青だった。

 目撃者はいなかったが、現場に落ちていたウインカーカバーの破片や近くの防犯カメラの映像などからトラックを割り出した。トラックの壊れたカバーは別の車のものと取り換えられており、榊元容疑者が事故を隠蔽しようとしたとみられる。