高崎の投資詐欺:詐欺容疑で社長ら2人再逮捕 新たに元社員も大泉金吾容疑者

 「高金利・元本保証」をうたい、無登録で顧客から多額の出資金を集めたとして、高崎市に
支社のある投資信託会社「パーソナル・マネジメント」の社長らが詐欺容疑などで逮捕された事件で、
県警生活環境課などは8日、社長ら2人を詐欺容疑で再逮捕、新たに元社員1人を逮捕した。

 同課によると、再逮捕したのは、東京都中野区上高田3、同社社長、林純一被告(45)=
詐欺容疑で起訴=と、高崎市矢島町、元高崎支店長、松嶋武充被告(55)=同=の2人で、
新たに逮捕したのは、同市飯塚町、元勧誘員、大泉金吾容疑者(36)。林、松嶋両容疑者は
容疑を認めているが、大泉容疑者は「上司に言われて金を集めただけ」と否認している。

 逮捕容疑は、07年12月21日、実際には資金運用を行っていないにもかかわらず「投資して
もらえば海外で運用したり、海外の金利の高い銀行に預けて利息を出し、高配当の利息を払う。
元本は保証する」などとうそを言って、高崎市の女性(80)から現金300万円をだまし取ったとしている。

 同課によると、同社は県内を中心に100人以上から約7億円を集め、社員の給与などに充てていたと
みられる。同社を巡っては、県内在住の計21人が、同社と関連会社、林容疑者ら8人に対し、
未返済の出資金など計約6300万円の損害賠償を求め、前橋地裁に提訴している。