ロシア人妊婦がアルゼンチンに殺到? ウクライナ侵攻で「出産ツアー」が人気に

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ロシアによるウクライナ侵攻以来、出産のためにアルゼンチンを訪れるロシア人女性が急増。入国管理局は、取り締まりに追われているという。『The Guardian』『Daily Star』などの海外メディアが報じている。
アルゼンチン移民局のフロレンシア・カリニャーノ局長は、ロシア人の両親をアルゼンチンに渡航させるビジネスについて、司法調査が開始されたと述べた。
同国ではロシアがウクライナ侵攻を開始して以来、子供の市民権を取得するため、ブエノスアイレスを訪れるロシア人の妊婦が増加しているという。
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子供に第二の国籍や市民権を与えるための「出産ツアー」自体は珍しいものではないが、ウクライナ侵攻が状況を大きく変えてしまったという。
ロシアが西側諸国から孤立してしまったことで、ロシア人がビザを取得する必要のないアルゼンチンが、子を持つ予定の両親たちにとって人気のツアー先になっているようだ。
カリニャーノ局長によると、過去1年間で1万500人のロシア人妊婦が南米の国に到着している。その多くは妊娠32周目から34周目であり、時には30人以上のグループで訪れ、何人かは入国審査で拒否されたものの、最終的に入国を許されている。
また、あるロシア人女性は「戦争から逃れるためにアルゼンチンにやって来た」と語ったという。
出産のため、海外を訪れることは合法だ。しかし入国管理局がこうした「出産ツアー」に目を光らせる理由を、カリニャーノ氏は「女性たちが子供を産んだ後、アルゼンチンを離れて二度と戻ってこないこと」と語る。
さらに「彼らは観光客ではないのに、観光客だと恥知らずに嘘をつきます。そのようなことを許すことはできません」ともコメントし、今後も厳しい審査の手を緩めない姿勢だ。