【特定商取引法違反】床下工事で特商法違反15人逮捕浦谷翔馬容疑者

県内を含む関東甲信や東海地方で高齢者の住宅を訪れて床下の除湿工事をもちかけ、クーリングオフなど、法律で定める必要な書類を交付せず契約したなどとして、警察は、横浜市や東京・北区の男ら15人を特定商取引法違反の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、いずれも横浜市に住む床下工事業の浦谷翔馬容疑者(27)と韓国籍の柳貴典容疑者(26)のほか、横浜市や東京・北区に住む19歳から32歳までの会社役員やパチンコ店店員のあわせて15人の男です。
警察の調べによりますと、浦谷容疑者らはことし3月から8月にかけて、県内や静岡県などであわせて12人の高齢者の自宅を訪問して床下の除湿工事をもちかけ、代金の見積もりやクーリングオフなど、法律で定める必要な書類を交付しなかったほか、「以前工事をした業者だ」などとうそを言って契約を結んだなどとして、特定商取引法違反の疑いが持たれています。
このうち上田市では、ことし6月、90代の男性が床下の除湿工事を持ちかけられ、男らに代金として108万円を支払ったということです。
男性はさらに追加工事の代金も請求され、妻が銀行で金を引き出そうとしたところ、銀行の行員が不審に思い通報したもので、警察は静岡県警察本部とともに捜査をすすめてきたということです。
警察は男らの認否を明らかにしていません。
調べによりますと、浦谷容疑者らは実在する事業者を名乗って、県内や静岡県、東京など9都県で少なくとも400件、同様の契約を繰り返していずれも、ずさんな工事を行い、契約による売り上げはあわせておよそ1億円に上るということです。
警察は、余罪やいきさつを詳しく調べることにしています。