岐阜大は18日、地域科学部の竹原健二教授(58)が昨年10月に学術系雑誌に発表したベトナムの福祉に関する論文に、他人の論文から多数の記述をほぼ丸写しにする盗用行為があったとして、同教授を停職3カ月の懲戒処分にした。
岐阜大によると、竹原教授が盗用していたのは他の国立大の准教授が2006年までに発表した3つの論文の計31カ所の記述で、引用文献を明示せず、ほぼそのままの表現で記述していた。
この准教授が今年4月に岐阜大に指摘し発覚。教授は学内の調査に盗用行為を認めているが、論文執筆時点では盗用との認識はなかったという。森秀樹学長は「研究倫理に触れる不正行為で誠に遺憾」としている。
岐阜大はまた、昨年4月から今年6月にかけ、女子学生に不愉快なメールを送ったり教室で体を触ったりするセクハラをしたとして、大学院教育学研究科の40代の男性准教授を18日付で停職1カ月の懲戒処分にした。