将来的にはコスパの高い兵器に?
イギリス国防省は2024年12月11日、陸軍の車両が初めて高エネルギーレーザー兵器を用いて、飛行しているドローンの撃墜に成功したと発表しました。
レーザー発射「敵機撃墜!」SFや怪獣映画の世界が現実に?“飛…の画像はこちら >>レーザー兵器を積んだウルフハウンド装甲車(画像:RTX)。
今回の実験では、ウルフハウンド装甲車に車載した、精密なロックオンを維持し続ける高度なセンサーと追跡システムを使用し、赤外線光線をターゲットに向けて照射しました。
既に7月に固定目標に対するレーザー照射には成功していますが、飛行している目標への効果が確認されたのは今回が初となります。
レーザー兵器は従来のミサイルや砲弾といった実弾兵器とは異なり、弾薬の供給に関して事実上無限です。そのため、ドローンや巡航ミサイルなどを対象とした、費用対効果の高い迎撃兵器となる可能性が期待されています。
なお、今回の発表では、「何秒間レーザーを照射し続ければドローンが撃墜できるのか」といった詳細な結果は明かされていません。ただ、マリア・イーグル国防調達・産業担当相は「今回のレーザー兵器システムの試験成功は、将来の防衛能力の開発に向けた重要な一歩であり、わが国のエンジニアリング技術の優秀さを示しています」と発表しています。