14歳少女が衣類用消臭スプレーにより死亡 寝具に大量に振りか…の画像はこちら >>
衣類用消臭スプレーは、ドラッグストアやスーパーマーケットなどで誰でも気軽に購入でき、フローラルや柑橘の香りも人気だが、使いすぎには注意が必要だ。しかしそれが原因でイギリスの少女が死亡していたことを、『Mirror』や『NEW YORK POST』などの海外メディアが報じている。
イギリス中部に位置するダービー市に住んでいたジョージア・グリーンさん(14)は昨年5月11日、寝室で意識不明となっているところを、母親のクレアさんによって発見された。
その日、ジョージアさんは習い事に行く前に「少し眠りたい」と言って自室へ。出かける時間になっても現れないためクレアさんが起こしに行き、異変に気付いて救急車を要請したが、心肺蘇生を試みるも息を吹き返すことはなかった。
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ジョージアさんは日常的に衣類用消臭スプレーを多用し、夜になると寝具にも好きな香りのものを使用。スプレーはエアゾールタイプで、エタノール、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、界面活性剤のほか、消臭や香りの成分、除菌剤が含まれていた。
大量に吸い込むと吐き気、嘔吐、意識障害を起こすことがあり、検視および司法解剖を経て、ジョージアさんの死因はスプレーを大量に吸い込んだことによる急性中毒症状と特定されたという。
ジョージアさんの両親はメディアに、「持病やアレルギーはなく、娘はとても元気で健康でした。全く予期しない、突然の悲しい出来事です」とつらい心境を吐露している。
募金活動『JustGiving』を始めたところ、4,000ポンド(約64万円)の寄付が集まったといい、消臭スプレーに潜む危険性、使用上の注意を呼び掛ける活動をイギリス各地で行う予定だ。
夫妻は「スプレー内の有毒な化学物質やガスを大量に吸い込んだ場合、子供・大人に関係なく死に至る可能性があるそうです」「娘の死を無駄にしないためにも、さらなる悲劇を未然に防ぐことができれば幸いです」と話している。
なお、英国エアロゾル製造業者協会はこの事故を受け、消費者に「私たちは最高の安全基準に従って製造しています。使用上の注意、警告や説明書をよく読み、スプレーする際は適正な距離や量を守ってご使用ください」と呼びかける声明を発表した。
(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)