店長はショックで涙…肉の無人販売店で“連続窃盗事件”か 両替機やレジの機械強引に盗む様子が防犯カメラに

4月28日、愛知県内にある肉の無人販売店2店舗で、相次いで両替機やレジの機械が盗まれる事件が起きました。その犯行の様子を防犯カメラが捉えていました。 4月28日午前3時すぎ、愛知県豊田市にある無人販売店「おウチdeお肉 知立店」に設置された防犯カメラの映像。※店舗名は「おウチdeお肉 知立店」ですが所在地は豊田市です 1人の人物がレジ横の黒い機械に手をかけ、力ずくで引き倒そうとしているのは、現金が入った「両替機」。狙われた店は、コロナ下で各地に増えた24時間営業の肉の無人販売店です。
強引に引き倒した両替機を運び出そうと、出入り口のドアを開ける犯人。そこへもう1人が駆け付け、扉を開けます。
つながった配線を引き抜くのに手こずっていると、もう1人が道具を使って配線を切断。わずか1分半ほどで、両替機を丸ごと盗んでいきました。
被害に遭った知立店の店長:「両替機があったんですけど、これをガンガンこうやって犯人が倒してですね、土台をへし折って。お札と硬貨を同じ額入れ替えるという形で運用していたので、ずっと10万円が入っている感じだったと思います」
10万円ほどの現金が入っていたとみられる両替機。さらに、配線が無理やり引っ張られたことで漏電が発生。その修理代や両替機を新たに購入しなければならず、被害額が膨らむといいます。被害に遭った知立店の店長:「正直すごいショックでして。店を続けるのも厳しいなと思ったくらいだったんですけど、それくらいショックでした」 ショックのあまり、思わず涙がこみ上げる店長。しかし、被害はこの店舗だけに留まりませんでした。(リポート)「先ほどの店舗の被害の約1時間前には、こちらの店舗でも被害がありました」

豊田市の店で事件が起きる1時間ほど前、西に3キロあまり離れた刈谷市内の別の店にも、キャップを被った犯人が侵入しました。先ほどの店に現れた人物と同じ、アルファベットで「S」と書かれたキャップをかぶっています。
このキャップの人物、セルフレジの現金が入った機械を強引に盗んでいきました。
被害に遭った刈谷かりがね店の店長:「レジの釣り銭自体が17万円ほど入っていまして、あと現金の売り上げが3万円ほど入っていましたので、合わせて20万円ぐらいの被害になります」 レジの買い替え費用も合わせると、被害は85万円ほどにのぼるといいます。被害に遭った刈谷かりがね店の店長:「完全に同一犯だと思います。犯人だけは本当に早急に捕まえてほしい」 同じ「S」のロゴがはいったキャップをかぶった人物らによる窃盗事件。警察は被害届を受理し、連続窃盗事件とみて捜査しています。