いじめっ子の復讐! 相手の母親に2000万円を要求?【衝撃の未成年犯罪事件簿】

本当の「被害者」は、果たしてどちらだったのだろうか……。

1985年、富山県某市にて小学6年生の男子が、友達の母親を脅迫したとして警察に補導されるという珍しい事件があった。この男子小学生は友人の母親に対し、「2000万円を用意しろ」「家人の裸の写真をばら撒くぞ」と書いた脅迫状を無記名で何通も自宅に送っていた。恐怖を感じた家主が警察に通報し、自分の息子の同級生の犯行である事がバレたという訳だ。

しかし、子どもの仕業とは言え、多額の現金の要求および写真のばら撒きとは穏やかではない。一体、何が起こったというのか。

>>強盗犯は黒い覆面の中学生! 思わぬ形で足が付く【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 実は、脅迫犯の男子は学校では「いじめられっ子」であったという。彼は同級生の中でも背が高く、「ノッポ」とからかわれていたほか、内気な性格であったため、「テレビゲームを買って来い」といった酷い使い走りなどをさせられていたという。 ある日、我慢の限界に達した男子は、いじめた同級生に復讐する事を決意。直接、本人を攻撃するよりも「両親を攻撃した方がいいだろう」と考え、夏休みのスタートと同時に脅迫状作りを開始したのだという。脅迫状は無記名で、夏休みシーズンにかけて何度もいじめた少年の自宅に郵送。その脅迫文には現金の要求のほか、「俺はお前の息子の悪事を知っている」と書かれた脅迫状を何通も郵送していた。 だが、肝心の脅迫文が稚拙であった事から、警察はすぐに犯人が小学生であると見抜き、補導されてしまったのだ。彼は犯行について、「いじめた友人が許せなかった。親を通じて叱ってもらいたかった」と答えていたという。 いじめられっ子の夏休みを利用した「やり過ぎ」の復讐劇であった。