ゼレンスキー大統領の電撃訪問 ウクライナからの避難者もG7見守る「再び国を一つに」【新潟】

被ばく地・広島で初めて開催されたG7サミットが5月21日に閉幕。ロシアが核兵器の使用を示唆する中、ウクライナのゼレンスキー大統領も電撃訪問し、各国に協力を呼びかけました。ウクライナから来日し、間もなく1年を迎える避難者も大統領の動きを見守りました。

【ウクライナから避難しているイリナさん】
「ウクライナが苦しい時期に、大きな支援を各国からいただき、とてもうれしく、ありがたい」

ウクライナから新潟県小千谷市に避難するイリナさんがこう話すのは、G7サミットを電撃訪問したウクライナのゼレンスキー大統領に対し、各国が約束した支援について。

【ウクライナ ゼレンスキー大統領】
「私たちの都市は、ロシアの爆弾や砲撃によって焼き尽くされ、ここ(広島)で見たものに似た廃墟となっている」

開催地となった被ばく地・広島で被害の実相を示す資料館を視察し、自国の現状をこう訴えたゼレンスキー大統領。

ロシアが核兵器の使用を示唆する中、イリナさんも核なき世界の実現を望みます。

【ウクライナから避難しているイリナさん】
「(核なき世界の実現を)私も支持する。なぜなら、世界を脅かすほどの影響を誰も持つべきではないから。誰も持ってはいけないので、誰もそれを使用することはできない。広島のような破壊を経験する人もいなくなるでしょう」

イリナさんが夫のサリフさんと来日してから間もなく1年。

電撃訪問で各国からの支援を取り付けたゼレンスキー大統領は、「広島のようにウクライナを再建し、東部と南部を取り戻すことが夢」と決意を語っています。

【ウクライナから支援しているイリナさん】
「全てのウクライナ人が、再び国が一つになることを願っている。大統領の決意を支持する」

G7サミットはウクライナの平和を取り戻すために、『法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序』を守り抜く決意を確認し、21日閉幕しました。