「平日なのですぐ作れると…」 パスポートの申請に30分待ち “期限切れ”続出で窓口に行列 愛知の旅券センターでは申請者が前年の3倍に

新型コロナが5類に移行されて3週間が経過し、海外旅行熱が高まりをみせる中、パスポートを新たに申請する人が急増しています。理由は、コロナ禍でパスポートの期限が切れてしまったという人が少なくないこと。申請の現場を取材しました。
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愛知県常滑市(とこなめし)の中部空港。23年のゴールデンウィーク期間中、国際線で出入国した旅客数は約4万8300人と、前の年と比べて約10倍に増えました。その後、新型コロナが5類に移行されたことなどから、依然として海外旅行熱は高いようで…
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名古屋駅前のビルにある愛知県旅券センター。取材に訪れた5月26日は、平日にもかかわらず、パスポートを申請するまでに30分も待ち時間がありました。申請に来た人は…(70代無職)「びっくりした」(20代会社員)「平日なのですぐに作れるかと思っていたが、結構待つみたいですね」
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こちらでの4月の申請者数は22年と比べて約3倍に増え、コロナ禍前と比べても7割程度まで回復したとのこと。申請に来た人に話を聞くと。(20代会社員)「会社の出張でパスポートが必要になったので申請しに来ました。アメリカに行きます」(小学5年生) Q.どこに行くんですか? 「ニュージーランド」 Q.旅行ですか? 「留学」
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一方、パスポートを受け取りに来た20代の女性は…(20代女性)「さっそく来週イギリスに行こうと思っていて。新婚旅行。やっと行ける」こうした中、多く聞かれたのが…(20代会社員)「コロナが落ち着いてきたので、どこか海外に行きたいと思ったが、パスポートがないと行けないなと思って。期限が切れたのが1年前くらいだった」(70代無職)「コロナの間に失効してしまっていた。(海外に)行く機会もなかった。更新だったからこれまでは簡単だったが一回切れているから大変」
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長引いたコロナ禍で、海外旅行をしないうちにパスポートの期限が切れてしまっていたという人が少なくありませんでした。そんな中、観光庁はコロナ禍で落ち込んだ日本人の海外旅行を後押ししようと、日本旅行業協会と共同で「今こそ海外!宣言」を発出。これを受けて日本旅行業協会は海外旅行のキャンペーン「今こそ海外!」を開始しました。
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パスポートを申請または更新し、対象期間中に海外旅行に行った人の中から抽選で約3200人に取得費用の半額となる8000円分の電子マネーをプレゼントします。その他にも、6月からは旅先でお土産の購入時などに使えるクーポンや現地の特産品などを抽選でプレゼントする予定です。しかし…お得なキャンペーンがあるの禍知っているのか聞いてみると…(70代無職)「わからない」(20代女性)「知らないです」
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キャンペーンの認知度は高いとは言えないようで、コロナ禍前の姿を取り戻したいという旅行業界の取り組みは試行錯誤が続きそうです。
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