臭いが「帰りの地下鉄まで取れず…」12年で初開花『ショクダイオオコンニャク』悪臭を放つ世界最大級の花

名古屋市千種区の東山動植物園で、世界最大級の花「ショクダイオオコンニャク」が開花し、朝から大勢の客が訪れました。 名古屋市千種区の東山動植物園には6日、温室前に開園直後からできた長い行列ができました。その先にあったのは、高さ140cm、世界最大級の花「ショクダイオオコンニャク」です。
インドネシアのスマトラ島のみに自生する絶滅危惧種で、12年前に東山動植物園にやってきました。 16日前には高さ60センチだったものが成長し、今や140センチ以上に。5日夜から花が咲き始め、12年越しに初めて開花しました。
東山動植物園の植物園長:「咲かないのではないかと不安に思いながら栽培していた。開花を迎えた時は、喜びはひとしおだったと思います」 ショクダイオオコンニャクの開花は東海3県で初です。大きさもさることながら、その特徴は「強烈な臭い」です。東山動植物園の植物園長:「私なんかは魚醤、塩辛を作る過程の発酵酒のような臭いだなと思ったりします。マスク越しに嗅いでいて、帰りの地下鉄までマスクから臭いが取れませんでした」 来園した客も…。来園客:「湿っぽい雑巾の臭いがした」 下の部分の内側に雄花と雌花があり、そこから悪臭放っているといいます。
匂いを染み込ませた綿を嗅がせてもらうと、嗅いだことがない臭いですが、間違いなくくさいです臭いです。 今回の貴重な開花を、絵で記録している人もいました。
植物画家の山田さん:「朝8時半に来たので2時間くらいです。もう暑くてちょっと倒れそうです。お肉が、腐敗臭っていうんですか。(Q.限界が近づいた?)はい。あと10分くらいです」 ショクダイオオコンニャクの開花が見られるのは8日までのあと2日間で、その後は休眠状態に入るといいます。
東山動植物園には合わせて4株ありますが、どのような条件で咲くのかはっきりとしたことはわからず、次に見られるのがいつになるかも全くわからないということです。